教育・塾講師の分岐点|41歳男性・個別指導塾講師→学習支援サービス運営へ
「教えることは好き。でも、この働き方は限界だった」
私は41歳。大学卒業後からずっと、学習塾業界に身を置いてきました。
最初は大手進学塾の集団授業。その後、個別指導塾に転職し、生徒ひとりひとりと向き合うスタイルで15年以上やってきました。
「わかった!」という顔を見るのが嬉しくて、長時間労働も、低賃金も、なんとか我慢してきた。
でも、ある日ふと、自分の顔が笑っていないことに気づいたんです。
「塾講師 きつい」——検索してしまった自分に驚いた
夜10時までの授業。終わったあとは講師間ミーティングと保護者への連絡。
土日は模試、保護者会、入試説明会。年末年始も夏休みも、受験生対応でほぼ休みなし。
疲れきって帰宅しても、妻や子どもとの時間はなく、寝るだけの毎日。
それでも“教える仕事が好き”だから続けてきた。
そんなある夜、スマホで「塾講師 きつい」と無意識に検索してしまった自分に驚いた。
「好きなことのはずなのに、苦しくなってる」
その事実をようやく認めた瞬間、涙が出た。
辞める=教育を捨てる、ではなかった
ずっと心のどこかで、「塾を辞めたら、教えることからも離れなきゃいけない」と思っていた。
でも、ネットや知人から話を聞くうちに、「教育に関われる働き方は他にもある」ことに気づいた。
- オンライン家庭教師
- 教材編集者
- 不登校支援サービスの学習サポーター
教えるという情熱を活かしながら、生活や働き方を整える道もあるんだと知った。
私が選んだ、新しい教える場所
転職活動の末、私は学習支援サービスを提供するNPO法人に入職した。
ここでは、家庭に事情を抱える子どもたちに向けて、オンラインと対面で学習支援をしている。
塾よりも教える内容は基礎的。でも、「勉強が楽しい」と言ってもらえる瞬間が、なによりも嬉しい。
週5日勤務で18時には終業。家族と夕飯を囲めるようになった。
収入はやや減ったけれど、心の余裕は明らかに増えた。
教育を続けたいあなたへ
塾講師の仕事は、尊い。
でも、尊いからこそ、犠牲になるべきではないと思う。
燃え尽きる前に、自分の働き方を見直してほしい。
私のように、41歳でも遅くない。教える場所を変えるだけで、自分も、家族も救われるかもしれない。
「塾講師 きつい」と感じた今が、分岐点かもしれません。
あなたの教えたいという情熱は、別の形でも、きっと必要とされています。
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