キャリアの分岐点 編集部– Author –
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「在宅でも正社員」 窓の外に揺れる木の影が、ただ静かに時間を刻んでいた
朝起きて、リビングの机に座る。パジャマのまま、コーヒーを片手にノートパソコンを開く。 それが、私の日常になってからもう2年が経っていた。 かつて憧れていた「在宅ワーク」——時間に縛られず、自分のペースで働ける理想的な働き方。 でも、ある日ふと... -
フリーターから正社員 雨音だけが響く夜に、自分の未来が怖くなった
アルバイト先からの帰り道、コンビニで半額のおにぎりを2つ買って帰った。 部屋に着いたのは深夜1時前。湿ったシャツを脱ぎながら、なんとなくスマホを眺めていた。 SNSでは、同級生たちが「昇進した」「新しい部署で頑張ってます」とか、自分とは遠い世界... -
アパレルの仕事は好きだけじゃ続けられなかった
「正社員になれたんだし、安心だね」 友達にそう言われて、私は曖昧に笑いました。 確かにそう。夢だったアパレル販売員として就職して、いまは契約じゃなくて正社員。 でも、内心はモヤモヤしていました。 安心って、何? 正社員って、こんなにも生活がギ... -
Webデザイナーからグラフィックデザイナーに転職 自分らしさを思い出せた、ある小さなきっかけの話
ひたすらFigmaと向き合っていた。 Slackの通知、修正依頼、締め切り、朝から夜までパソコンの前。 Webデザイナーとして働き始めて3年目の私は、気づけば「何を作っているか」よりも、「いつまでに仕上げるか」ばかりを気にしていた。 「この仕事、好きだっ... -
目覚めた瞬間、涙が出そうになった朝のこと
その日は、特別何かがあったわけではありません。 夜勤明けでもなく、大きなトラブルがあったわけでもない。 でも、目が覚めて、カーテンの隙間から差し込む朝の光を見た瞬間、なぜか涙がこぼれそうになったんです。 「今日、また病院に行くのか」 そう思... -
自分の人生を取り戻したと感じた、退職後のある瞬間
「公務員なんて、辞める人ほとんどいないのに」——何度言われたかわかりません。 でも、実際に辞めてみて思うのは、辞めて初めて見えた景色が確かにあるということです。 40代という年齢で、安定を手放すのは簡単ではありませんでした。 けれど今、私は毎朝... -
道を変える勇気がなかった僕が、変わらざるを得なかった話
いつの間にか、人生は「耐えるもの」だと思っていた。 それが仕事であれ、家庭であれ、誰もが我慢しながら生きている——そんな風に思い込んでいた38歳のある日、僕は会社のデスクで、ふと手が震えているのに気づいた。 やりたいこともなかった。でも、やり... -
この働き方は、いつまで続けられるんだろう——そんな気持ちから始まった
飲食業の分岐点|28歳女性・個人カフェ勤務→食品系バックオフィスへ転職 「忙しいけど楽しい」だけでは、続けられなかった 28歳。大学を卒業してすぐに就職したのは、地元の小さなカフェでした。 接客が好きで、人と関わることが好きで、「ここで働けて幸... -
「フリーター 就職 できない」と検索した夜、人生を変えるスイッチが入った
フリーターからの分岐点|33歳男性・飲食バイト歴10年→物流会社の正社員へ 「どうせ正社員なんて無理だろ」——それが口癖になっていた 33歳。大学を出たあと、夢も目標もないまま、なんとなく始めた飲食バイト。 「とりあえず生活できればいい」と思ってい... -
「介護職 40代 転職」で検索した夜、私は人生を立て直す覚悟を決めた
介護職の分岐点|43歳女性・特養介護士→訪問介護事業所のサポート職へ 「40代で転職なんて、もう遅いと思っていた」 私は43歳。地方の特別養護老人ホームで働く、介護福祉士でした。 20代の頃、親の介護をきっかけにこの仕事に就き、もうすぐ20年が経とう...
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