この働き方は、いつまで続けられるんだろう——そんな気持ちから始まった

この働き方は、いつまで続けられるんだろう——そんな気持ちから始まった
目次

飲食業の分岐点|28歳女性・個人カフェ勤務→食品系バックオフィスへ転職

「忙しいけど楽しい」だけでは、続けられなかった

28歳。大学を卒業してすぐに就職したのは、地元の小さなカフェでした。

接客が好きで、人と関わることが好きで、「ここで働けて幸せだな」と思っていました。

でも、朝の仕込みから夜の閉店作業、長時間の立ち仕事に加えて、少ない人手。スタッフの入れ替わりも激しく、いつの間にか責任が集中するように。

「自分が辞めたら回らない」

そう思って、必死で頑張っていたけど——

ふと気づいたら、休みの日もLINEでシフトの調整や発注業務に追われていました。

疲れの正体は、肉体じゃなく「心」だった

ある日、カフェで常連のおばあちゃんに言われました。

「あなた、前より笑わなくなったね」

その言葉が、胸に刺さった。

もともと、仕事は好きなはずだった。

でも、いつからか「好きな仕事なのに、なぜこんなに辛いのか」が分からなくなっていました。

身体は限界じゃない。でも、心がどんどん擦り減っていた。

検索することで、本当の自分の気持ちに気づいた

夜、ベッドに横になりながらスマホを見ていた時、何気なく入れた検索ワード。

「飲食店 体力的にきつい」

その瞬間、画面に広がったのは、私と同じように悩んでいる人たちの言葉。

「飲食が嫌いなわけじゃない。でも、このままじゃ続けられない」

その気持ちに、強く共感しました。

私も、本当は気づいていた。

「この働き方は、いつか限界がくる」って。

「好き」を活かして、働き方を変えようと思った

辞めたい。でも、飲食が嫌いなわけじゃない。

だからこそ、「飲食の経験を活かしつつ、身体を壊さずに働ける道」を探そうと思いました。

見つけたのは、食品メーカーでの営業サポート職。

お客様は飲食店が中心。私は現場の気持ちが分かるから、提案資料を作るときも「この時間帯は忙しいから、電話は避けた方がいいかも」など、自然と寄り添った視点が活かせた。

「あなたが対応してくれると助かる」と言われた時、胸がじんわりあたたかくなったのを覚えています。

転職して半年。私は今、週末に趣味を楽しんでいる

今の会社は、定時で帰れることがほとんど。

平日は仕事に集中し、週末はカフェ巡りやパン作りなど、自分の「好き」に時間を使えるようになった。

今でも飲食の現場にいる人たちを尊敬しています。

でも、私は、これが自分に合った働き方だったんだと思います。

「仕事が好きなはずなのに、しんどい」——それは、あなたが真剣だから

飲食が好き。でも、辞めたいと思ってしまう。

それは、甘えじゃない。

ちゃんと仕事に向き合ってきたからこそ、出てくる感情です。

そしてその感情が、次の働き方を考える“分岐点”になる。

私のように、少しだけ場所を変えることで、また「働くのが好き」って思える日が来るかもしれません。

だから、どうか自分を責めずに、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

それが、きっと新しい一歩になるから。

Please share!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次